昨年12月12日、弁護士フェスタの一企画として、七段に昇段されたばかりの日本将棋連盟所属の飯塚裕紀プロをお招きし、将棋指導対局が行われた。弁護士フェスタにおいてプロ棋士による将棋指導対局を行うことは毎年恒例のものとなっている。
今回も、一般の方や裁判官、将棋同好会に属していない当会会員からも多数の参加があり、好評を博した。しかも、参加された方の大半が飯塚プロに勝利されていた。特に、角落ち(真剣勝負の場合、角落ちでプロに勝つにはアマ名人クラスの力量が必要だといわれているほどハンディが少ない)で飯塚プロを見事に撃破された一般の方の指し回しは見事だった。なお、筆者も参加させていただいたが、香落ちで惨敗。香落ち定跡の再勉強の必要性を痛感した。
将棋は、日本の伝統文化であり、プロの残す棋譜は芸術でもあり、教育効果も高いとされている。このような意味を持つ将棋が、弁護士フェスタの一企画として開かれ、将棋の普及に一役買うことは、弁護士会にとっても大変意義あることだと思う。
この企画がプロ棋士と指せるという貴重な機会を提供しているだけに(筆者が小さいころはプロと指すのは憧れであった)、来年以降はさらに多数の方に来場してもらえるよう宣伝・広報にも力を入れたい。
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今年は勝利者続出!! 島 朗九段による指導対局会
島朗九段による指導対局会が本年も5月9日に当会会館にて開催された。例年お招きしている初代竜王の実績のある島朗九段、タイトル挑戦の実績もある山田久美女流三段のお二人だけでなく、本年は平成19年度勝率1位の実績もある鈴木環那女流初段にもお越しいただいた。参加者は横浜地裁第1刑事部部長の鈴木秀行裁判官(なんと10年ぶりの参加とのこと!)を含めて8名、いずれも将棋愛好家ばかりで大きく盛り上がった。
トッププロの1人である島九段に対しては、例年、勝利を挙げる会員は少ないが、本年は松下雄一郎会員が飛車落ちで巧みな指し回しから大きく作戦勝ちをしてそのまま押し切り、鈴木裁判官が角落ちで難局を見事な終盤力で制した。筆者も角落ちで1勝1敗(1敗のほうは惨敗だったが…)、松延成雄会員も時間切れで決着はつかなかったものの優勢の局面を迎えていた。その他の会員も女流棋士から角落ち等で勝利を挙げるなど奮闘していた。プロ棋士と角落ちで指すにはアマ名人クラスの実力が必要との声もあることからすれば、真剣勝負の場ではないこと、棋士は多面差しで考慮時間なく指していること等を差し引いても、本年の結果は大健闘といえよう。これも当会の将棋愛好家が、仕事を犠牲にしてまで(?)深夜のBS放送やタイトル戦のインターネット中継に見入ったり、通勤電車で詰将棋を解いたり、と日々、将棋に熱心に取り組んでいる成果ではないかと思う。
夜も中華街にて懇親を深め、将棋三昧の1日を過ごすことができ、将棋愛好家としては至福のひとときであった。
将棋はルールさえ憶えていれば見るだけでも楽しいものではあるが、やはり指すほうが楽しいと思う。指導対局会では棋力に応じたハンディをもらえるので、誰でも一流棋士と将棋を指す楽しみを享受することができる。その楽しみを享受する参加者がもっと増えることを願ってやまない。
予定時間を超えて熱戦やまず 飯塚六段を招いて指導対局
昨年12月21日、弁護士フェスタの一企画として、日本将棋連盟所属の飯塚祐紀六段をお招きし、将棋指導対局が行われた。同企画は毎年恒例であるが、今年は偶然企画会場付近で高校生将棋関東大会が行われていてその関係者が参加したこともあり、立見が出るほどの盛況であった。
四枚落ちで一生懸命指していた中学1年生、平手(ハンディなし)で果敢に挑んでいた高校1年生、飛車落ちでプロと渡り合っていたアマ四段の実力の高校3年生、二枚落ちで強手連発で攻め倒した女子高生、平手でプロを追い込んでいたロースクール生、二枚落ちで老獪な指し回しをみせプロを寄せ付けなかった壮年の方など、幅広い来場者がプロとの間で熱戦を繰り広げた。飯塚六段も多面指しながら来場者一人ひとりに丁寧な指導をされ、対局後には、対局者のみならずギャラリーもその解説に聞き入って熱心に検討していた。予定時間を1時間ほど超えても指導対局が続くほど、大変好評を博した。
羽生善治と渡辺明の初代永世竜王をかけての対決や里見香奈女流の倉敷藤花奪取、漫画「ハチワンダイバー」のドラマ化等により将棋界は盛り上がっているが、今回の企画のように憧れのプロに直接指導してもらうことは、熱心に将棋に取り組む良い契機となると思う。その意味で、今回の企画により、我が国の伝統文化の一つである将棋の裾野を広げることに少しは寄与できたと思う。
また今回の来場者の中から、第二の羽生善治、渡辺明、里見香奈が生まれて、次世代の将棋界を牽引してもらうことを期待したい。
プロ棋士による将棋指導対局 将棋同好会
昨年11月10日,弁護士フェスタの一企画として,日本将棋連盟所属の飯塚裕紀六段を招いて,将棋指導対局が行われた。弁護士フェスタにおいてプロ棋士による将棋指導対局を行うことは毎年恒例のものとなっているが,今回も多数の参加者に恵まれ好評を博した。
参加者中,6枚落ちで一生懸命指していた,将棋を覚えてまだ半年という小学校2年生と,平手(ハンディなし)で矢倉戦法の最先端の定跡を駆使していたアマ三段の中学生の2人が,強く印象に残った。
将棋は,日本独自の文化であり,プロ棋士同士による対局の結果である棋譜は芸術といえるものである。また,近時,教育効果が高いことも喧伝されている。今後も,弁護士フェスタにおいて将棋指導対局を開催することにより,一般の方,特に子どもたちに,憧れの存在であるプロ棋士に接してもらい,将棋という1つの日本文化の維持・発展に少しでも寄与できたらと願っている。
今年は一進一退 ~島 朗九段による指導対局会~
恒例の島朗九段による指導対局会は、昨年に引き続いて島九段、山田久美女流三段、鈴木環那女流初段の3名にお越しいただき、5月22日に当会会館にて開催された。司法研修所教官の任を終えた大木孝会員の久しぶりの参加もあり、夜の中華街での懇親会も含め大いに盛り上がった。
島九段に対する角落ち戦では、松延成雄会員が、昨年指し掛けのまま終わっていた局面から1手指しただけで島九段を投了に追い込み、新たに指したもう1局も快勝と実力を発揮。齋藤尚之会員も厚みを築いて押し切っていた。しかしその他の会員は敗れ、山田女流三段、鈴木女流初段に対する駒落ち戦でも、各会員一進一退。
筆者自身は、女流棋士2人にはなんとか勝利したものの、島九段との対局では、自玉が不詰めと思い上手玉に必死を掛けたところであえなく詰まされて頓死。しかも上手玉に詰みがあったことを指摘されてがっくり。
このときの局面を簡略化すると、攻め方:1六歩、3四銀、4四歩、玉方:3二玉、1一香、1四歩、2三歩、4二金、持ち駒:金、銀、銀、歩の詰将棋が出来上がった。19手詰みと長手数ながらほとんど並べ詰みの簡単なものなので、腕におぼえのある方は是非解いていただきたい。
当将棋会の有志で職域団体対抗戦に参加するなど腕試しもするようになったが(初参加の4月では一番下のF級で準優勝!!)、やはり仲間内でわいわい言いながら将棋を指すのは楽しい。将棋に興味のある方は是非とも当将棋会に参加していただきたいと願っている。