今年は一進一退 ~島 朗九段による指導対局会~

 恒例の島朗九段による指導対局会は、昨年に引き続いて島九段、山田久美女流三段、鈴木環那女流初段の3名にお越しいただき、5月22日に当会会館にて開催された。司法研修所教官の任を終えた大木孝会員の久しぶりの参加もあり、夜の中華街での懇親会も含め大いに盛り上がった。
 島九段に対する角落ち戦では、松延成雄会員が、昨年指し掛けのまま終わっていた局面から1手指しただけで島九段を投了に追い込み、新たに指したもう1局も快勝と実力を発揮。齋藤尚之会員も厚みを築いて押し切っていた。しかしその他の会員は敗れ、山田女流三段、鈴木女流初段に対する駒落ち戦でも、各会員一進一退。
 筆者自身は、女流棋士2人にはなんとか勝利したものの、島九段との対局では、自玉が不詰めと思い上手玉に必死を掛けたところであえなく詰まされて頓死。しかも上手玉に詰みがあったことを指摘されてがっくり。
 このときの局面を簡略化すると、攻め方:1六歩、3四銀、4四歩、玉方:3二玉、1一香、1四歩、2三歩、4二金、持ち駒:金、銀、銀、歩の詰将棋が出来上がった。19手詰みと長手数ながらほとんど並べ詰みの簡単なものなので、腕におぼえのある方は是非解いていただきたい。
 当将棋会の有志で職域団体対抗戦に参加するなど腕試しもするようになったが(初参加の4月では一番下のF級で準優勝!!)、やはり仲間内でわいわい言いながら将棋を指すのは楽しい。将棋に興味のある方は是非とも当将棋会に参加していただきたいと願っている。

(会員 種村 求)
横浜弁護士会新聞 2010年7月号より転載